OB・OG訪問の進め方
社会人になりOB訪問をされる立場になったわけですが,「OB・OG訪問ってそもそもどういうもの?どんな感じなの?」という質問を結構受けます。
たしかに就職活動ガイダンスなどでも「OB・OG訪問をしましょう!」ということは言われるものの,実際にどういうものなのかといった具体的な説明はあまりないような気もします。
そこで今回はOB・OG訪問の一般的なやり方や,おさえておきたいポイントについて書いておきます。
そもそも「OB・OG訪問」とは?
OB・OG訪問とは,興味のある企業に勤めている社会人と直接1対1で話すことです。
とはいっても会社に直接連絡して「社員と話させてください!」というのも難しいので(企業によってはこういうのも全然OKだと思います),連絡先が得られやすく,かつ同じ学校のよしみでもある自分の大学のOB・OGと話すことが多いため,「OB・OG訪問」とよばれています。
OB・OG訪問の目的
目的はズバリ,「自分がその会社で働いている姿を少しでも具体的に,現実に近い形でイメージできるようにするため」だと考えています。
この目的を持って質問をして答えを聞き出せれば,業界研究や企業研究,自己分析を深めることにもつながるので,ESや面接でも役に立つはず。
もちろん選考プロセスの情報収集などができることもありますが,それはあくまでサブ目的。
OB・OG訪問の一般的な進め方
訪問する時期
時期は特に限定されていないのでいつでもいいのですが,新卒採用の選考前のOB・OG訪問という意味では,依頼人数が12月ごろから増え始め,2月~4月にかけてピークを迎えることが多いようです。
余裕をもって話を聞きたい場合は,11月ごろから動き出し,2月には一通り終えられるように進めるといいのではないでしょうか。
業界・企業研究
せっかくのOB・OG訪問,ググればわかるようなことを質問していたらもったいないです。
訪問前に調べられる範囲でしっかりと業界や企業のことを知っておき,質問したいことをまとめておきましょう。
連絡・アポ取り
もともと知っている先輩に話を聞きたい場合は,SNS等プライベートで連絡を取ってもいいでしょう。また,知人のつてを使うというケースも多いです。
それ以外の場合は,
- 大学の就職課やキャリアセンターの名簿
- OB・OG訪問用のアプリやサービス(ビズリーチ・キャンパスなど)
が代表的なルートになります。
たとえば私の出身大学であれば就職課HPの「キャンパス内限定ページ」内から名簿を検索することができるようになっています。
また,ビズリーチ・キャンパスは弊社員は企業公認として登録しているので,後輩の皆さんはたぶん調べると私もヒットします…笑
※企業によっては大学の先輩が見つからない…という場合もあるかもしれませんが,会社に相談すれば社員と話す機会を設けてくれることもあります。行動力が大事です。
実際に会う
場所はOB・OG側から指定されると思いますが,対面であればリラックスして話せるカフェ等で行うことが多いです。
また,今の状況下ではオンラインで行うケースが多いのではないかと思います。
服装は,知っている先輩であればそこまで気を遣わなくていいと思います。そうでない場合,平日であれば相手も仕事終わりでスーツのことが多いので,スーツで行くのが無難な気がします。休日ならスーツ or オフィスカジュアルといったところでしょうか。
メール等のやり取りでおさえておきたいポイント
訪問以来やアポ取りの場面などで社会人にメールを送ることになるわけですが,そこでのポイント(というか私が就活生時代に意識していた点)をひとつ。
それは,「メッセージの往復回数が最小で済むようにする」こと。
就活生側から日程を提示するのは失礼では…と思ってしまいがちですが,何も提示しないメールを送るとOB・OG側から日程を提示することになり,それだけで1往復やり取りが増えて(=社会人であるOB・OGの負担が増して)しまいますよね。
さらにその日程では就活生側が都合が悪かった場合,メールの飛び交う回数はもっと増えることになります。
そこで,以下の点をおさえておけば,往復回数を最小限にすることができます。
- 日程候補の提示は就活生側から行う
- 提示条件が合わないことも想定し「if文」でカバー
- 決めてほしい情報は明示しておく
これを守れば,たいていの場合次のような1往復(挨拶の返信を入れても2往復)で済ませることができます。
(↓もちろん文章は端折っていますよ)
OB 訪問をさせていただきたいと考えております。
もし実施可能でしたら,以下の日程からご選択のうえ,お時間を指定いただけますと幸いです。
○月△日~△日,△日~△日(いずれも終日可)上記でご都合がつかないようであれば,別途日程をご提示いただけますでしょうか。
場所に関してはオンライン,対面含めてどこでも差し支えありませんので,○○様からご提示願います。
OB訪問の件,承知いたしました。
それでは○月△日××時でお願いします。
場所は○○駅集合にしましょう。
どうでしょうか。無駄がなくスッキリしていますよね!
個人的には就活時のメールで一番気をつけていた部分なので,これが最適解なのかはわかりませんが,参考にしていただけたらと思います。